2002年の夏、私の所属する登山同好会(山遊会)のメインイベント「夏の北アルプス一泊登山」の目的地は白馬岳だった。子供がまだ小さい頃白馬の八方池まで登り、白馬三山をずっと眺め「こんなに険しく素晴らしい山々」が目の前にあることに物凄く感激した事を思い出す。しかしその時、そんなに感激した山の頂上に自分が立つなんてことは、想像もしていなかった。(注意:登山歴ベテランの方へ-登山初心者なのでこれ位の感激はお許しください)
 7月27日(土)午前3時会社の工場を出発。昨年の常念岳登山の時もそうだったが、間に合うためには、午前1時半には起床しなければならない。結果殆ど寝ていないし、山小屋に行っても眠れないだろう。(枕が違うので…)今日のルートは蓮華温泉から登り始め、白馬大池へ。そこから小蓮華山〜三国境〜白馬岳のコースだ。蓮華温泉には午前6時頃着き、6時半頃から参加者20名で登り始めた。
夏は暑いものだが、とにかく蒸し暑い日だった。寝不足も有り登り始めから直ぐにバテバテ、「こんなことで白馬岳山頂に立てるのか?」と不安を抱きながら一歩一歩進んだ。昨年の常念岳登山では登り始めからずっとガスが出ていて、涼しい中を登る事が出来て意外と楽だった事を思い出す。少し登りなれた頃に天狗の庭に着き、もう一頑張り二頑張りで白馬大池に着いた。最近はツアーの登山が流行ってるらしく
蓮華温泉からも沢山のツアー客に出会った。話しを聞いてみると、白馬大池まで登り、そこから白馬乗鞍〜栂池自然園のコース設定だそうだ。そう云えば私も白馬大池へは、栂池自然園〜白馬乗鞍〜白馬大池のコースで子供を連れて来た事がある懐かしい場所である。この懐かしの白馬大池で昼食を取りながら、次ぎに向かう小蓮華山方向を眺めると、遥かに続く道程に気が重くなった。(ヤレヤレ)
こんなに素晴らしい風景を前にして気が重くなるとは、我ながらまだまだ修行が足りないし、登山初心者だ!雷鳥坂を登りながら後ろを振り返ると、先程の白馬大池が意外に遠くに見える。「これなら案外早く白馬岳に着く」と思ったのは、一寸した誤解だったか?それでも稜線を歩いていると、時々ガスと共に涼しい風が吹くので、その時は一瞬辛さを忘れてしまう。それでも高山植物の美しさを楽しんだり、デジカメに納めたりする余裕は無かった。
小蓮華山を登りそこから緩く下り、三国境に着く。ここでなんと雪倉岳からやって来る同じ会社のMさんを待つ。やがて遠くから、こちらに向かって来る人が居る。Mさんに違いない。いつも会っているのに、こんな所で逢うと凄い感激だ。暫くの間感激の再会に浸った後、白馬岳への最後の険しい登りに挑戦。この頃には山に身体が慣れたのか意外と楽に山頂に着くことができた。山頂に立った時の素晴らしい眺めと達成感は一生忘れる事が出来ない。
 翌日も素晴らしい天気で、皆快調に無事下山。(良かった、良かった)