丁度一週間前、何をどう狂ったのか好日山荘でゴアテックスのアウターウェアを買ってしまった。まあ本格派の山屋さんならば「こんなウェアは初心者用だ」と言うのでしょうが、単なる渓流釣師としてはまさに清水の舞台から飛び降りた気分だった。本当はズボンも欲しかったのですが予算の関係上ズボン購入は来年となりました。
 買えば当然新品ウェアを着て何処かに行きたくなるのが人情。さてさて何処を歩こうかと思案の末、昨年同時期に奥医王を登ろうとして夕霧峠で敗退したリベンジをすることに。





 1月24日(土)AM7時過ぎに見上峠に到着。丁度除雪車が駐車スペースの雪を空けているところで、少し離れた処で身支度を整えながら除雪作業が終わるのを待つ。医王山の良いところは常に除雪がされてアプローチが簡単という所だろうか。




 除雪が終わり車を止め直し、林道菱池広谷線を歩き始めた。と、直ぐに今日奥医王に登る事は無理だと感じた。昨晩降ったであろうフカフカの新雪が30cmはある。歩き初めからスノーシューを履いてラッセルをしなければならない。何処のポイントで帰ろうか、時々強く降る雪の中歩きながら思案する。すると突然車が登ってくる。登ってくるというより、もがき苦しみながら5m進み次にバックして勢いを付けてまた5m進むの繰り返し。近づいてきた時に話を聞くと枝打ちの仕事で医王の里まで行くとの事。2〜3日前に除雪を頼んだのだがこの有様。お仕事ご苦労様です。医王の里には林業従事者と同時に到着。「ずっと先まで登るの?」と声を掛けられ、帰るに帰れず先を進む事に(笑




 医王の里に着いた時スキーヤーが登ってきた。先を譲りスキーの跡をなぞるように歩くが、それでもフカフカ新雪の上では10cmぐらいはスノーシューが沈む。スキーで10cm、スノーシューで10cm、合計20cmのトレースが延々と続く。この天気じゃこのトレースの後を歩くものはいないだろう。きっと!




 西尾平手前で視界が開け、目の前の墨絵のような風景を暫く撮影する。






 山の上の方では雪が降っている!






 スキーヤーのトレースが延々と続く。






 時折薄日が射してみたり、パラパラと大粒で固めの雪が降ってみたり、まさに猫の目のように目まぐるしく天気が変わる。





 夕霧峠方向。白兀山から夕霧峠に掛けて現在雪模様ですね!






 撮影に勤しんでいると、やがて先行していたスキーヤーが戻ってきた。「今日は体調が悪いので帰ります」との事。帰る理由まで言い残し、随分愛想の良いスキーヤーさんですね。そういえばスキーなのにあまり視界からは遠ざからなかったですね。山スキーのイメージとしてあっという間に追いつかれ、あっという間に視界から消えるって感じですが、よほど調子が悪かったのでしょう!




 やっと西尾平に到着。やはりスキーのトレースはここまででした。






 ここから先は誰の踏み跡一つ有りません。そうそう今日は獣の足跡も全然目にしませんでしたね。昨晩はよほど荒れ模様だったのでしょうか?この先何処まで歩きましょうか?とりあえず向こうに見えるカーブミラーまで…!





 スノーシューを履いていても膝近くまでのラッセル。救いは林道を進んでいるため傾斜があまり無く、水平道を歩いているのと然程変わりない事だろうか。これで天気が良く青空なら何処までも進んで行けそうですが、こうも天気が悪いとテンションも上がりませんね。





 企業戦士たる者確りとした目的意識を持ってモチベーションを上げなければならない。そうだラッセルを頑張った自分自身を褒め、ご褒美としてお昼に私の大好きな某ラーメン店のチャーシュー麺を食べよう!今までその値段ゆえに手が届かなかったチャーシュー麺を食べよう!よし!シラガクビまで頑張るぞ!





 シラガクビに着いた時には天気も味方して少しお日様が顔を出す!






 ザックをおろし暫し休憩。水筒を出し温かいミルクティーを飲む。青空が見え小鳥達のさえずりが聞こえ心地良い時間を過ごす。調子は悪くない。このまま夕霧峠まで進もうか?また白兀山に登ろうか?共にトレースが無いので1時間ぐらいだろうか。それとも予定通りここから引き返せば12時過ぎには某ラーメン店に行ける。どうしようか?





 大雪注意報が出ているこんな日に後続の人間なんか来ないだろうと思っていたが、遠くの方からゆらゆらと人影が。待つ事暫し、お父さんと娘さんの親子ペアが上がって来た。親子は私に夕霧峠に向かう事を告げ、全く休む事無く足早にラッセルに励んだ。まさか親子水入らずの邪魔をする訳にはいかないので夕霧峠を断念。
 おやおや今度は5〜6名の団体さんが上がって来ますね。近づくとなにやら会った事があるような娘さんが。確か1月3日にこの上(白兀山)で会ったグループだ。最後に上がって来た人は、昔仕事でお世話になった私の下の名前を呼ぶあのオバ様だった。





 好日山荘以外では滅多に会わないのに、「出会うときは連続だね」と、お互い大笑い!独りラッセルで疲れたのでこれから帰ろうと思っていると伝えると、白兀山までトレースを付けてあげるから後からゆっくり登ってくるようにと誘われた。確かに5〜6名でトレースを付けて貰うと30分ほどで山頂まで登れるのが魅力的ではあるが…。企業戦士たる者その場その場で瞬時の的確な状況判断が必要である。1、この先好天は望めない。2、稜線に出ると風が強そうだ。3、雷もゴロゴロ鳴りそうな雰囲気。4、もちろん雪は降るだろう。以上の状況を総合判断し某ラーメン店に急ぐ事に(笑)




 このカーブミラーの状態だと積雪2mぐらいだろうか!






 帰る道時々少し固めの雪が強く降るし風も吹く。猛烈企業戦士の状況判断は正しかったか!でも最近晴れ男を自負していた割には天気に恵まれない。何処かでお祓いかお参りしたほうが良いのだろうか?あ、あ、白兀山山頂の祠に晴れ男祈願のお参りでも良かったかな(笑)

 

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