去り行く夏 2003

 今年の夏は果たして有ったのか?無かったのか?長い梅雨が明けても雨の日が続き、そうこうしている内に8月も終わりで秋雨前線。そんな夏らしくない今年の去り行く夏を偲んで、渓に出掛けた。
 明後日からは9月。この頃になると夜明けも6月上旬に比べると、1時間半ほど遅くなり、そんなに早起きしなくても良く少々楽になる。4時に家を出ても明るくなる前に渓に着く。 
  
 まだ渓にはオロロ(吸血アブ)はいるに違いない。虫除けスプレーを何度も何度も塗り重ね、川に降りる。久々の釣行なので何だか新鮮な感じと、これから起きる事への期待から妙にワクワクする。
 川に入った頃には、もう完全に明るくなっていた。ワクワクする気持ちを静めて、第一投目の餌を流す。直ぐにアタリが。ドキドキする心臓を抑えながらあわせのタイミングを計る。その内に何故だかアタリが無くなる。
  
竿をそっと上げてみると、餌のミミズが無くなっている。もう一度餌を流してみる。アタリがあり、あわせのタイミングを計り、その内アタリが無くなり、餌も無くなる。そんな事を3〜4回繰り返すと、「これはチビ岩魚か、チビヤマメに違いない」と判断し、上流に進んだ。「2回程餌を盗られると上流に進むを繰り返すうちに、やっと餌盗りを釣り上げた。やはりチビヤマメであった。
  
渓流釣りシーズン終わりごろ、チビ岩魚の襲撃に会う事が良くある。今回訪れた場所は岩魚とヤマメが混在する川であるが、次々に上がるチビヤマメの襲撃に、餌のミミズも見る見るうちに減っていった。今回「今日はここまで」と決めていた堰堤の手前で、とうとうミミズが無くなった。毛鉤は車に置いて来てしまった。「玉網で川虫でもすくってみるか」と初めての経験をする。意外と簡単にすくえて、川虫を5匹ほど確保した。
  
川虫を針に付け川に流す。餌盗りに会っても餌持ちが良い。「初めから川虫にしていたら、こんなに苦労しなくて済んだかな」と思いつつ、上流に進んだ。最後の堰堤でヤマメを一匹釣り上げ納竿。その頃になるとオロロが飛び交っているのに気付く。「今日はオロロが居ない」と思っていたのに。
 結局今日の釣果はまずまずサイズのヤマメ3匹、チビ岩魚1匹、チビヤマメ…匹(よく数えてなかった)だった。
  
 堰堤横の崖を攀じ登り林道に上がる。林道をノンビリ車の所まで歩く。私の渓流釣りの中で、この「最後ノンビリ歩く」が結構気持ちが良く、楽しみの一つだ。先週買ったばかりのデジカメで「ミツバチの朝食姿」などを撮っては「みちくさ」を楽しむ。崖から流れ出てる水で顔を洗うと、本当にすがすがしい!去り行く夏を惜しみつつ…。
 追伸 車に乗り込んだ後「オロロ」を激写!