私の中で渓流釣りには前半と後半があると思っている。7月の半ばから8月の終わりごろまで、大抵の渓流にオロロ(吸血アブ)が出没する。オロロに襲われた経験の無い人にはとても理解できないだろうが、最盛期に川に降り立つと何十、何百ものオロロが一斉に襲い掛かってくる。まさにホラー映画だ!だからオロロが出る前までを前半戦、オロロが居なくなったら後半戦と考えている。もちろん川によってオロロが多い少ないがあり(葦の生え具合か?)少しばかりのオロロだと平気で釣る人は居るが私は中休みを決め込む。また私の長野の友人たけぱんさんの所にはオロロがまったく居ないようだ。
 7月3日は私にとって日程的に前半最後の釣行か!


玉網から飛び出しそうなほど
暴れるヤマメ






いつも岩魚が釣れると嬉しい!

 家を午前3時に出発し1時間ほどで現場に到着。以前この場所でマウンテンバイクに乗り、上り坂のオフロードを1kmも進まないうちに敢無く断念したが、再度挑戦。まだ薄暗い中2km先を目指す!やはり上り坂の石ころゴロゴロオフロードはきつい。少しでも勾配がきつくなると自転車を押しながら、やっとの事で2kmポイントに到着。今度は急な崖を川まで急降下。今日は竿を出すまでに、かなりの重労働だ。焦る気持ちを押さえながら竿を出す。最初の岩魚を釣り上げるまでには、そんなに時間は係らなかった。その後もヤマメも含め順調に釣りあがったが…。



水量は多くも無し少なくも無し
丁度良い感じでした

餌のミミズに喰らいついたヤマメ


ガクアジサイの盛りでした!いろんな色が綺麗でした。


 そうこうしている内に根がかりしてしまい、それを外そうとして竿を折ってしまった。ガックリ!まあまあ藪沢釣りでは竿を折る事は良くある事で、1シーズンに一本のペース。ドンマイドンマイ!気を取り直し、何年振りかでテンカラ竿を振る事にした。私のテンカラは毛鉤にドライフライを使うちょっと変則タイプ。早速テンカラの準備をしていて困った事が…!毛鉤に糸が通せない。イライライライラ…。いつの間にか老眼へぼつり師になっていた。殆ど感で糸を通し、竿を振った。すると一振り目から反応が…。今日は釣りの神様がへぼつり師に味方か!



毛鉤に喰らいついた岩魚




ヤマメを上から激写

私が一番好きな毛鉤エルクヘヤーカディスです。もちろん自作です。

 再度同じ場所に毛鉤を流す。先ほど魚の姿が見えたポイントに毛鉤が徐々に近づくにつれ、心臓の鼓動が早くなる。「あっ来た」と思った瞬間、20cm程のヤマメが宙を舞う。テンカラはフライフィシングに比べ勝負が早い。テンカラでは餌釣りのコツコツというアタリの感覚や、あわせを入れ針掛かりする感覚を楽しむ事は出来ないが、釣れる瞬間が見えて大変エキサイティングだ!その後もヤマメや岩魚がここぞと思った場所で、私が巻いたちょっと不恰好なエルクヘヤーカディスに反応してくれた。

毛鉤に喰らいつくヤマメ




手入れが行き届き、真っ直ぐに伸びる杉





毛鉤を飲み込みそうな勢いで喰らいついた岩魚

この日はヤマメが多く釣れました

 今年の渓流釣りの前半が良い感じで終えることが出来たが、ただ残念な事に最後の大場所、堰堤直下のプールで、沈み岩の下に見えている魚が反応してくれなかった。あまりにも流れがゆっくりしていたので、不恰好な毛鉤を見破る事が出来たのか?近づいて見にも来てくれなかった。残念!堰堤横の絶壁をやっとの思いで登りきり道に出る。ホッと一息。
 「またオロロが居なくなった9月に宜しく」と言いながらマウンテンバイクのペダルを踏んだ。帰りは下り坂で快適快適!






オカトラノオ眩しいほど白いです


ヒメジョオンの花

今度岩魚に会えるのは9月だろうか!