私は7月の中旬から8月いっぱい渓流には行かない主義だった。それはオロロ(吸血虻)が怖いからである。以前8月の下旬夕マズメを狙って、とある渓に入った。車を降りた途端身体にぶち当たってくる神風特攻隊のような虻。慌てて釣り支度を済まし、川に入った途端何百匹のもオロロに囲まれた。もう釣りどころではない。着替える暇も無くウェーダーのまま車に乗り込みその場を逃げ帰った。その時何箇所噛まれたか今は記憶に無い。只々ホラー映画のような恐怖心だけがトラウマとして私の中に刻まれた。



渓では緑が気持ち良いですね!




何だか久し振りに岩魚と出会えたような!



虻と格闘してまで、ここに来た甲斐がありました




花が少ない時期に目立ちます「トラノオ」

 それがどうした事か渓に行く事になった。もともと夏はこちらの地方で虻が多く、渓に入る人が少ないため9月の初めはかなり釣果が良と経験的に思っている。今年は7月中雨が多くそれもかなり強く降ったので、「きっとオロロが川に流されて数が少ないのでは」と自分勝手に決めていた。
 8月27日踊る気持ちを抑えつつ、とある渓に向かった。この頃は日の出も5時過ぎと、早起き競争も少し楽チンだ。丁度日の出頃に現場に到着。車を降りて頭が真っ白になる。身体にぶつかる神風特攻隊が無数に居る。「なんでや!」自分を責めても後の祭りで、「ここまで来たら釣るしかない」虫除けスプレーを皮膚が露出した部分に塗りこみ、服、ウェーダー、帽子に降り掛け川に降り立つ。


幅広ヤマメの引きが最高です!




側線に沿って薄い朱点が…。アマゴ?



こちらにも朱点が。こちらは上部全体に朱点


 今日の渓は今年ある方がかなりの大物を上げたという噂がある渓だ。川に降り立つと釣りに集中しているせいか、そんなに虻は気にならない。程なく今日一匹目の岩魚を釣り上げる。20cmにも満たない可愛い岩魚だが久し振りとあって、嬉しい気分で撮影会。前日金沢では短い間だったが、かなり激しい雨が降った。その雨はこの渓でも降ったのであろうと思わせるほど、川の中の歩行に時間がかかる水量だ。その後5匹ほどまずまずサイズの岩魚を釣り上げたところで、ウェーダーでは渡れない深場に遭遇。両岸は岩盤で左は無理すれば巻けそうだが、今日は一人、一旦戻って下流を釣る事に変更。「今日も大物は駄目だったか」




リリース後暫くじっとしている岩魚


深みとその先の滝で進めませんでした



ヤマメなのかアマゴなのか判断が付きません!



今日は餌釣り。アタリとあわせの感覚が堪りません!

 林道の車まで戻るとまた虻の数が増える、ウェーダーのまま車に乗り込み少し下流に走らせ、車を降りた途端又もや虻の攻撃が始まる。その後虻を身体にまとわり付かせたまま川に降り立ち、虻に負けないよう防虫スプレーを念入りに…。下流も調子が良かった、短い距離ではあったが幅広なヤマメや25cm前後の岩魚も数匹釣れて気分は上場。只閉口したのはアタリがあってあわせのタイミングをじっと待っていると虻が無数やって来てまとわり付いた。でも防虫スプレーのお陰で無傷のまま生還できた。
 釣りも満足に終わり林道を暫く歩いていると、もうススキの穂が出ており夏の終わりを感じさせた。「今年の渓流釣りも後わずかか」


ある文献では側線上に朱点があるヤマメも居るとか!



もうそろそろオフシーズン、今年は後何回岩魚に会えますか?



尺物には出会えませんでしたが、それなりに満足できました!

 

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